Patina frame、時間も一緒に額装する

今回は、FLATLABOの新商品『Patina frame (パティーナ フレーム) 』をご紹介いたします。
Patina frameの”Patina”とは、日本語では古色とも呼ばれ、経年変化によって物体に現れる魅力的な風合いや色合いを指す言葉です。
既成のアルミフレームなどでは表現できない、鉄や真鍮、銅などの金属を用いて経年変化ごと長く愛でていただけるようなフレームを目指して制作しました。
今回のプロトタイプでは既存のアクリルを用いたギャラクシーフレームと同様の設計で制作してみました。
使用した素材は「SPCC」と呼ばれる銀色の生地の鉄と、「SP400」と呼ばれる熱処理を施して少し黒くなった錆びにい鉄です。

1.6mmの板厚の材を使用し、正面から見た際の印象は重くなりすぎないように設計しています。

表面処理をしていない無垢の鉄の「SPCC」は、時間の経過とともに錆が発生してきます。
約2ヶ月で以下ような錆具合となります。
また、その他の金属(真鍮や銅など)でも経年の変化が期待できます。
錆が不要な場合は表面に塗装を施し、錆を発生させなくすることも可能です。

角の溶接部分にある「ビード」は職人技が光る美しい部分なのですが、通常はグラインダーで滑らかに削られ、さらに磨かれて存在がなくなってしまいます。今回は加工会社様と相談して「ビードを残したもの」と「ビードをグラインダーで削ったままのもの」をあえて採用しました。


使用する金属の種類、サイズ、数量によって価格に幅がありますので、ご興味を持たれた方はお問い合わせをいただけましたら数日でお見積もりをお送りいたします。
さて、あなたの作品には、どんな金属のフレームが合うでしょうか。