中西伶 | 表層の季節 |

画家 中西伶による個展 「表層の季節」が銀座蔦屋書店 GINZA ATRIUMにて開催されました。
FLATLABOではすべての作品のプリントを担当いたしました。


「表層の季節」では、作家がデビュー当時より描き続けている花をモチーフとした「flower of life」シリーズの他、ポスト印象派画家ゴッホ、ゴーギャンなどの作品を再解釈したシリーズを中心に、新作ペインティングを発表。

従来のペインティングにプリンティングを掛け合わせる手法で制作された作品群には、凸凹を生み出す積層印刷や高精細なカラープリント、透明インクなど、UVプリントの技術・特性をふんだんに活かした印刷が施されています。
緻密に作られたグラフィックが最大限に生きるよう、印刷機のスピードや濃度などを綿密に調整し最大規模の濃度で出力をしています。

大胆でありつつも複雑できめの細やかな作品群は鏡のようで、
わたしたちの複雑な組織を潜り抜け浸透し、静かに、なにかを思い出させるようでした。


個展「表層の季節」によせて

咲いては枯れる花の一生に思いを馳せる。
あの世で降り注ぐ季節は何処へ向かうだろう。
表層だけが生きている時間を通り過ぎていった。
四季という比喩が人の一生に意味を与え続けるのなら
私は描くことでその意味を確かめたい。

中西伶